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Author:トラ
Martin D-35とGibson B-15、Ovation USA 2778LX-5を主に弾く、土建屋です。

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【独断】アコギのブランドについて語る【偏見】第三回 モーリスの方向性(2)

Q:子供と誠実な政治家とヨド○シカメラの美人店員が道に落ちている20ドルを見つけた。それを拾ったのは誰?
A:子供。あとの二つは存在しないから。
そんな今日この頃。


今回はかなり「著者の主観」に基づいています。
私としては「こうだ!」と思って書いていますが、最終的な判断は個々の判断でお願いします。


【独断】アコギのブランドについて語る【偏見】
第二回 モーリスの方向性(1)


モーリスのフィンガースタイル向けモデルSシリーズには、量産型・ハンドメイドクラス・ルシアーメイドクラスの3つのグレードが存在します。
サークルの関係者のギターで聴いてみたり弾かせて貰ったり、お店で弾かせて貰った感想です。


量産モデルについては……
まぁ、それなりの音です。
正直に言って、「鳴り」という点では同価格帯ならヤマハやSeagullに圧倒的に劣ると思います。
弾きやすさはまぁ人それぞれでしょうが、別に指板が広いわけでもなく、「ソロギター向き」って感じはしませんでした。
いまいち存在意義が分かりません。


続いてハンドメイドクラス。
サークルの後輩で使っている奴がいますが、みんなが音を出して騒がしい中で、一番に飛び込んでくる音がします。
おぉ! 鳴ってる!
……と、一瞬思います。
単体で良く聴いてみると、高音は確かにすごく綺麗に鳴っています。
単音でリードを弾いたり、ソロギターを弾くときは、軽いタッチでもメロディがしっかり聞こえて非常に良いです。
が、低音に関しては……ハッキリ言って物足りません。
Gibsonのような甘いドローンとした低音が出るわけでなく、Martinのピアノのような張り詰めた深みのある低音が出るわけでなく、
弦鳴りだけのような低音です。
ストロークしながら歌ったりする場合には全然向きません。高音が鳴りすぎてキンキンしてうるさいでしょう。
ソロギターや単音弾きにはいいんですがね。


最後に先輩で同期で後輩という珍しい経歴の方が持ってる、最上級のルシアーメイドクラス、SJ-131。
かなり高価なモデルで、低音が出るようなセミジャンボサイズです。これなら低音も出るはず……
と思いきや、前述のハンドメイドクラスとかなり音の傾向は似ています。
高音は非常に綺麗なんですが、低音の深みが感じられません。


恐らく、モーリスのSシリーズは意図的に低音を抑えているのではないかと思います。
雑誌に載ってたSシリーズの広告には「バランスの良い軽快な響き」という文言が書いてありました。
確かにソロギターをやるなら、メロディがしっかり聞こえていいバランスです。
ただ、低音をあまり鳴らないようにしているのは生音のバランス向上よりも、ピックアップで拾ったときの音を意識してるというのが真相ではないかと思います。


現在、特に日本のソロギター弾きのプロはほとんどマグネティック・ピックアップとコンタクトピエゾを組み合わせてラインの音を作っています。
「低音をマグネティック・ピックアップで拾い、高音と叩く音・エアー感をコンタクトピエゾで拾う」というシステムです。
となると、低音の生鳴りはあまり必要がないどころか、鳴りすぎるとコンタクトピエゾで拾いすぎてしまいブーミーになって邪魔だったり、ハウリングの原因になったりします。
「低音の生鳴りはいらん、マグで拾え」というスタンスなのかな。


音以外の面ではどうでしょう?
腰を据えてじっくり弾いたことのあるのは、先輩で同期で後輩という珍しい経歴の方が持ってるルシアーメイドクラス、SJ-131だけなのですが、
これがとんでもなく弾きやすいです。
ソロギター用にかなり指板は広く、それに見合ってネック自体も割と太めなのですが……。
低音弦を親指で押さえやすいようにナットの溝切りを低音側に寄せていたり、ネックの厚さをローポジションからハイポジションまであまり変わらないようにしていたり、指板の研磨が凄く丁寧で指が吸い付いて滑るような感覚だったり。
ペグも非常に滑らかで回しやすいです。ソロギ弾きはチューニングを頻繁に変えることが多いと思いますが、これはありがたい。
単に私の手のサイズに合っていたというような話ではなく、弾きやすさを重視して細かいところまで設計しているんだろうな、と思いました。


ということで、モーリスSシリーズの総括。
(ラインでの音作りを重視したバランス)+(めちゃんこ弾きやすいネック)
これはライブで使用するギターとして設計されてるんだと思います。
ソロギターの人でも、休日にだらだら家で弾くのがメインなら、もっと低音の生鳴りが豊かな同価格帯の他メーカーのギターを買う方がいいと思います。
ピックアップシステムにもしっかり金をかけて、ライブをガンガンやる人にお勧めです。
おそらく、これからモーリスをメインで使うプロのアコギ弾きは増えてくるんじゃないかな、と思います。


伍々慧くんはモーリスをメインに使ってますね。



岸部眞明さんの弟子だそうです。
そういわれれば、メロディラインとか曲の展開、テクニックなど随所に岸部さんの影響を感じます。
若干押尾さんっぽいところもある???
今後が楽しみですね。
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【独断】アコギのブランドについて語る【偏見】第二回 モーリスの方向性(1)

ハルヒ新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!(ニュー速クオリティ)
……なんかマジらしいよ?
で、きっとこれに併せて驚愕が出版されるんでしょ。
角川書店に弄ばれる私!
そんな今日この頃。




【独断】アコギのブランドについて語る【偏見】
第二回 モーリスの方向性(1)


最初はやっぱりMartinかな……とか言いつつ放置していたこのコラム。
モーリスで始めたいと思います。
最近のモーリスは、ギターの設計の方向性がハッキリしていて書きやすいのです。


前回、三大アコギメーカーはMartin、Gibson、Taylor(Guild)と書きましたが、
日本の三大アコギメーカーといえば、ヤマハ、タカミネ、モーリスでしょう。
ヤマハは世界的大不況で全然売れなかった平成20年4月~平成21年3月でも、楽器部門だけで売上高は3,066億30百万円、営業利益は191億98百万円(前年 同期比31.3%減少)というマンモス企業です[1]。
豊富な開発資金と、国内メーカーがみんなMartinやGibsonのコピーを作っていた時代からヤマハ独自の音を探求してきた歴史が、確実にギターの鳴りの良さに現れています。
タカミネはエレアコでは世界のトップクラス。
雨に濡れようが叩こうが落とそうが、とにかく確実に音が出て、ハウらない。
海外のミュージシャンでも、ロック系のギタリストはアコギはほとんどタカミネを使ってます。


さて、モーリスは……?
モーリスを使ってる有名なミュージシャン……アリスしかうかばねぇ。
未だに「Gシリーズ」なんていう、明らかにピックガードの形がGibsonなギターを堂々と売ってやがる。
「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」
そんなチープなキャッチコピーだけが印象に残る、初心者向けの安ギターメーカーという地位にずっと甘んじていました。


「こりゃイカン! けど正当派で責めたらヤマハに勝てない!」と思ったのでしょうか。
モーリスはヤマハもタカミネも手を出していない、個人制作家やオールドMartinが独占していたソロギターというマニアックな世界に参入します。
44mmと広めの指板、低音を親指で押さえやすいように左に寄せたナットの溝きり、ハイポジションからローポジションまでほぼ厚さの変わらないネックなど[2]、
フィンガースタイルに特化した「Sシリーズ」を投入してきました。
これが押尾コータローのブレイクや、南澤のクソ本「ソロギターのしらべ」シリーズのヒットなどで、なんとな~く「モーリスっていいじゃん」という空気を作り出すことに成功したのでした。


つづく。


文献
[1]ヤマハ株式会社 平成21年3月期 決算短信 http://www.yamaha.co.jp/pdf/cor/ir/rep/ren-2009-q4.pdf
[2]モーリスギターカタログ 2005-2006 S, SJ, FH

第一回 三大アコギメーカーって何?

【独断】アコギのブランドについて語る【偏見】第一回 三大アコギメーカーって何?

普通に道歩いてたら、信号待ちで止まったタクシーの窓が開き
「タクシーいかがですかぁ?」
そんな八百屋みたいな威勢の良いタクシーの客引き、初めて見ました。
そんな今日この頃。


ギターの蘊蓄を傾ける奴ほど、実際にギターを弾かせると大したことなかったりしますよね。
ひょっとしたら、私もその一人かもしれません。
でも、ギター弾きなら多少はギターメーカ-のことを知っていた方がいいと思うのです。
何も知らずにギターを買いに行った初心者が、上手いこと店員に言いくるめられて変なギターを買わされるような事態は、なるべく避けないと。
そんなわけで、ギターのメーカー・ブランドについて、ザッと簡単に語っていきたいと思います。
あんまりマニアックなことは書かないので、「ふーん」って感じで読んでください。
明らかな間違いがあったら指摘して下さい。
でゎでゎ、始めたいと思います。




【独断】アコギのブランドについて語る【偏見】
第一回 三大アコギメーカーって何?



三大ギターメーカーというと、一般的にはMartin・Gibson・Fenderだそうです。
三大「アコースティック」ギターメーカ-となると、古くはMartin・Gibson・Guildを指していました。
フォーク全盛期からアコギの音の好みは「マーチン派」「ギブソン派」と大別され、Guildは「マーチンとギブソンの中間的な音だよね」などというすげぇ適当な扱いをされていた……ようです。(私はその頃まだ産まれてないので定かではない)
Guildを愛用していたプロミュージシャンもたくさんいるんだけど、どうしても「めったにギターを乱暴に扱わない南こうせつが、つま恋で興奮して放り投げた」「長渕剛が離婚の際に自暴自棄になり『自分が一番大切にしているものを壊してしまおう』と思って自ら叩き割った」などのエピソードが先行し、壊されるギターのイメージです。私だけ?
実際、ヴィンテージやオールドの価格も割と安いです。
その後、Guildは創業者の一人が飛行機事故で急死したことなどもあり、ズンドコズンドコ凋落。
平成7年にはとうとうFenderに買収されてしまいました。
代わりに台頭してきたのが、合理的な設計と圧倒的なプレイアビリティでプロからも急速に支持を集めたTaylor。
現在はGuildの代わりにこのTaylorを加えた、Martin、Gibson、Taylorを三大アコギメーカーと呼びます。

第二回 モーリスの方向性(1)

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